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※2018年5月・・本年3月の100円循環バスの廃止に伴い、内容を一部修正・追加しています

 

 

 

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福岡都心部を走った100円循環バス。

1999年7月、福岡都心のバス運賃を100円に・・という前代未聞の大幅値下げと共に運行を開始した、日本の公共交通の歴史に名を刻む路線です。

 

日中約7分間隔、範囲・本数とも日本でも最大規模を誇るワンコインの足。

 

一見平凡に見えるただの循環線ですが、沿線には様々な景色が展開します。

2018年3月で運行を終了し、「キャナルシティラインバス」にバトンを繋ぎました。

 

写真:運行開始時に良く見られた中型車。博多営業所5314号車(1998年式)

 

 

 

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2000年代半ばの撮影です。

大型連休が重なると、博多駅前の乗り場には100円バスを待つ長蛇の列!
頻繁な運行本数であるにも関わらず、多くの乗客が殺到します。

 

西鉄社員の方による乗客の整理出るほど混雑する、100円バス外回りの乗車風景。

博多営業所5511号車(2000年式)

 

 

 

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運行開始当初は文字通り循環運行。

1度博多駅を出ると、2周の連続運行をしていました。

 

運行開始当時、内回り便の博多駅始発バス停は、福銀の博多駅前支店の前。
そこで博多営業所を出庫したバスは、旧博多駅前発着所でUターン後、ぐるりと大回りで乗り場へと向かっていました。

 

博多営業所5314号車(1998年式)

 

 

 

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駅前四丁目出発後、TVQ前へと向かう外回り便。車内は満員です。

 

中型のCNGバスがデビュー当時から100円循環に貼りついていました。

 

博多営業所9128号車(2004年式)

 

 

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キャナルシティ前バス停。

外回り便はキャナルへ直接横付けします。

 

100円循環バスが走り始めて、やっとキャナルのそばまでバスが行くようになりました。

(以前は、キャナルシティ前バス停より徒歩)

 

この辺りも、第二キャナルシティができて風景が一変しています。。

 

博多営業所5741号車(2002年式)

 

 

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天神交差点を右折した100円循環バス。

これから博多駅まではビジネス街を通るため、社内の混雑もやや落ち着きます。

 

背後は福岡パルコ開業前の旧岩田屋本館。

 

博多営業所5511号車(2000年式) 

 

 

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一見するとただの大型路線バス(58MC)ですが、

西鉄バスに初めて導入されたCNGバスです。

全国数都市に同時期にデビューしたCNGバスのうちの1台です。

 

都市高速では乗っている方が心配する程、速度の上がらないバスでしたが、晩年はあまり速度を必要とされない100円循環で走っていました。

 

千代営業所6914号車(1994年式)

 

 

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九州随一の歓楽街、中洲。

夜はきらびやかなネオンが街を飾りますが、川沿いにはちゃんと季節感を感じることのできる場所があります。

 

満開の桜と、100円循環で走るCNG中型バス。

 

 

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呉服町交差点を明治通りに左折する100円循環バス。行先表示にはキャナルシティが大書きされていますが、実は歩いて行った方が早い距離です。

循環バスの宿命ですが・・。

 

博多営業所5509号車(2000年式)  

 

 

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博多営業所では、長距離高速バスに交じって沢山の100円循環バスの姿がありました。

運行開始から廃止まで、運行のメインを担ってきた営業所です。

 

※撮影当時に許可を得て構内進入・撮影を行っています。

 

 

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天神交差点の一等地に陣取っていた、地元百貨店「岩田屋」。2000年頃、同社の経営不振によりその本館は閉店に至ります。

その天神岩田屋本館最後の閉館セールと、雪降る中に走る100円バスの姿

 

・・福岡の街の変遷を見ながら走り続けた19年間でした。

 

 

 

デビュー当時


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1999年7月1日、100円バス運行開始初日の様子です。西鉄バスの各地営業所から様々なタイプの中型車が博多営業所・福岡高速営業所に集められ、運用に入りました。

 

博多駅前で発車を待つスペースランナー。

当時はこのタイプも100円循環に入っていました。

 

博多営業所6621号車(1991年式)  

 

 

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100円循環バス用に導入された当時の新車です。

側面には「期間限定」運行と100円玉を象ったものと、沿線の路線を描いたイラストがラッピングされていました。

 

博多営業所5419号車(1999年式)  

 

 

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100円循環バス運行開始間もない頃、内回りで走る新車と、背後には当時最古参の銀サッシ2枚窓のいすゞCJMのコラボです。。

 

博多営業所5418号車(1999年式)  

 

 

 

ラインナップ(車種)


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 日産ディーゼルの中型ロングこと、通称「中ロン」。100円循環バスでは少数派でよく目だったバスでした。

 

博多営業所6918号車(1994年式)  

 

 

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100円循環バスの主役を長らく務めた、日産ディーゼルの中型ワンステップバス。あまりにも見慣れた存在で、写真にあまり納めていなった事が悔やまれます。

 

博多営業所5511号車(2000年式)   

 

 

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先にもご紹介した、西工58MC唯一のCNGバス、6914号車。側面の赤帯には「天然ガスバス」の文字が記載されています。

 

博多営業所6914号車(1994年式)  

 

 

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後部のこんもりしたエアコン、灯火規制対応のフロントバンパーと、西鉄バスの中型車の中でも特徴的な世代のバスです。

 

西鉄一般路線バスの中では、最後に「幕式方向幕」を搭載していたグループです。

(大型車は本年度の新車から全車LED化)

 

博多営業所9253号車(2005年式)   

 

 

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2004年に2台、2006年に4台が導入された、西鉄バスのCNGノンステップバス

全車が博多営業所に配属され、100円循環バスを主担当路線として活躍しました。

屋根上のタンクが非常に目立ちます。

 

博多営業所9129号車(2004年式)  

 

 

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上記でご紹介したCNGバスのうち、2006年に導入されたグループです。

残念ながら、廃車されています。

 

博多営業所9534号車(2006年式)  

 

 

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2007年には2台が導入された、中型ロング車。

いずれも博多営業所に配置され、100円バスの外回りでよくその姿を見ることが出来ました。

座席のモケットの色も独特です。

 

博多営業所9624号車(2007年式)  

 

 

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100円循環バスは、博多営業所のほかに、吉塚、四箇田(金武)・柏原営業所なども運用を担当していました。

 

58MCの中堅どころの年代も、同路線の運用に入ることがありました。

方向幕は運行開始当時の初期バージョンです。

 

四箇田営業所2414号車(1991年式)  

 

 

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博多営業所に数台が配置されていた大型路線バスも、100円バスの運用に入っていた時期がありました。

 

ふそうのツーステップ車、大型車の外回り運用は比較的珍しかったです。

 

博多営業所3120号車(1996年式)  

 

 

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 ・・時は流れ、純正車「いすゞエルガ」による100円循環バス。

エアロスターよりも、エルガの方が良く見かけるような気がします。。

 

那珂川営業所2738号車(2013年式)  

 

 

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100円快速天神ライナーに就く、純正中型車。

西工車は姿を大きく減らし、すっかり世代交代してしまいました。

 

博多営業所8003号車(2009年式)  

 

 

 

2018年3月 キャナルシティラインバスへ・・


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全国的に人材確保が企業の大きな課題になる中、西鉄バスが100円循環バスを2018年3月をもって廃止するとの一報が、地元メディアを通じて大々的に報道されました。

 

運転士不足への対応と、働き方改革が理由と報じられましたが、社員を疲弊させることを避けるため、サービスダウンと叩かれかねない減便改正を、大々的に記者会見で報じる西鉄の姿勢に、個人的には好感(弊社も見習ってほしい・・との願望を含めて)を大いに抱きました。

 

代替として、100円循環バスの南側部分だけを効率的にカバーする「キャナルシティラインバス」の運行が始まりました。

博多営業所1253号車(2018年式) 

 

 

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キャナルシティラインバスには快速便も登場し、博多〜キャナルシティ〜天神の回遊性を高めています。

また写真のように、福岡市役所前に西鉄バスの定期路線バスのバス停が初めて設置されています。

 

那珂川営業所1256号車(2018年式) 

 

 

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天神を出て、春吉橋を渡りキャナルシティに向かう「キャナルシティラインバス」。

 

この区間では地下鉄建設が進められており、今後のバス路線のあり方がどう見直されるのか、行く末が気になります。

 

速達性と輸送力で明らかに劣るようにも見えますが、地下鉄の半額「100円」で移動できるコスパと、地下鉄駅まで移動する手間が無く、道端からふらり乗車できる手軽さを強みに、今日もバスは福博の街を走っています。

 

 

 

 

 

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