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西鉄バス写真集
博多祇園山笠と西鉄バス
700年以上の歴史を誇る博多の伝統行事、
「博多祇園山笠」。
博多の街を7つに分けた「流(ながれ)」が、
山(やま)と呼ばれる山車を担いで博多部を駆け抜ける初夏の行事。勇壮で、荒々しい祭りごと。
7月15日の早朝4時59分に始まるクライマックス
「追い山」を迎えると、博多の街に夏がやって来るとも
言われています。
(現に、7月15日頃を境に梅雨明けすることが多い)
【参考】博多祇園山笠について
▼博多祇園山笠振興会(山笠の公式ホームページ)
▼西鉄バス 山笠(追い山)早朝臨時バス2015年
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『オイサ オイサ』の掛け声が街にこだまし、
山が駆け抜ける様は、
爽快さと清涼さを持ちながら、
迫力と伝統の威厳を感じさせる独特の雰囲気を持ちます。
そのため『山のぼせ』という言葉があるほど、
山笠が行われる7月1日〜15日にかけて、
山笠に参加するため休暇を取られる方も多数!
また博多部の公立学校では、山笠の参加に支障が無いよう特別な時間割が組まれます。
ビジネスにおいても「博多の要人へのアポは、6月上旬までに入れておけ!」と言われるほど。
(6月中旬から7月15日までは、山笠の準備で多忙のため、面会時間が取れなかったり、運よくお会いできても話を前に進められないことが・・)
地域に愛される伝統の祭り(神事)として、
博多の街に深く根付いています。
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大博通り・国体道路・明治通り・昭和通などの、
福岡市の重要な交通網も、山笠の時間帯は全面的な交通規制。
しかし西鉄バス等のバス路線については、迂回経路が設定される一方、大博通りにおいては一般車通行止めの状態でタイミングを見計らい、バスが白バイ先導で通行する光景が見られます。
本編では山笠中に見ることのできる「博多らしい」西鉄バスの光景をお送りします。
▼山笠期間中は歩行者専用となる生活道路(土居町)
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■本編における肖像権配慮のための写真加工に付いて■
1.肖像権への配慮のため、見物客・警察官・バス運転士・バス乗客等、山笠関係者以外の方については、顔の部分にぼかし加工を行っています。
2.山笠関係者(参加者)については、他のメディア等でも公開され、不特定多数に見られることを前提としている状況を鑑み、加工を行っていません。
*(参考)肖像権について→弁護士法人みずほ総合法律事務所「肖像権」
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2015年7月12日「追い山ならし」
観光立国日本を目指す我が国では、
観光客呼び込みの為に、祭りの開催日を曜日単位に調整して観客を増やすなどの取り組みが行われているケースもあると聞いていますが、
伝統の博多祇園山笠は、毎年日付は固定。
今年はクライマックスの「追い山」が木曜日(しかも仕事出張日)と平日になったため、12日日曜日の「追い山ならし」に行ってきました。
追い山は5kmのコースを山が駆け抜けるコースを競うものですが、追い山ならしは4kmに短縮したコースで行うリハーサルのようなもの。
しかし疾走する迫力は本番と変わらず。。
一番山のスタートは15:59。
15時半ごろの国体道路、キャナルシティ歩道橋から祇園町方向。
既に道路は封鎖され、多くの見物客の姿が・・。
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同じくキャナルシティ歩道橋から中洲・天神方面。
天神からキャナル・博多駅方面へ向かう道路は大渋滞。
国体道路経由のバスは、ここから画面左側の博多駅前通りへ迂回運行です。
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同じ歩道橋からう回路となる博多駅前通り方向。
地下鉄七隈線の天神南〜博多駅延伸工事の影響で、
道幅が半分になっている事もあり、例年に増して大渋滞。
バスファンとしては申し訳ありませんが、
山笠期間中の天神〜博多駅間の移動は、地下鉄が確実です。
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16:00過ぎ。
櫛田神社を出発した、
今年の一番山笠 大黒流(だいこくながれ)が大博通りに現れる。
通りが一瞬にして熱気に包まれる。
大博通りを50mほど走って、東長寺の前でUターン。
明治の時代まで、東長寺が櫛田神社を統括していたことから、こうした寄り道を辿るコースとなっています。
祇園町交差点から南側には、博多駅からのバスが待機中。
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山と山の間の時間を見計らって、
白バイがバスを誘導。
山笠期間中だけ見られる特別な光景です。
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吉塚営業所所属の9835号車(2008年式)。
見物客であふれる祇園町バス停で乗降中。
背後には既に2番山笠「東流」の前方集団が。。
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2番山笠 東流(ひがしながれ)が登場。
博多駅ビルが完成して、背景がより一層都会的になりました。
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太博通りの状況。
ご覧の通り、マイカーが1台も居ない状況。
対向車線は、東長寺の前を先頭に足止めされている、
博多駅方面行の西鉄バス集団。
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3番山笠 中洲流。
ご承知の通り定住人口が少ない地区。
中洲で店を構える方や、そのお客さん等に支えられる流れです。
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早良営業所の5893号車(2008年式)を先頭に、
100円循環、昭和バスのいとしま号ヒュンダイ、
甘木営業所行の400番B高が続く・・。
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5番山笠 千代流。
マンションが建ち並ぶ住宅街が多く、
子供の数は各流れの中で一番多いのではないでしょうか。
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白バイの先導でバスが一斉にスタート!
背後には広福ライナーJRバスの姿も。
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アイランドシティへ向かう
香椎浜営業所所属の5898号車(2003年式)。
都心の大通りでバスだけを撮影できる。。
バスファンにとっての山笠の楽しみ方の一つです。
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先ほど撮影の祇園町から、
大博通を1バス停海側に移動した奥の堂交差点。
先ほど祇園町で見かけた大黒流れが、
今度は北から西へ移動中。
山笠の追い山・追い山ならしのコースは、
博多の街を東西南北に縦断する「Sの字」を横に倒したような複雑なコース。
そのため、比較的少ない距離の移動で、同じ山を幾度か見ることが出来ます。
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奥の堂バス停で客扱い中の39番快速。
既に東流が背後に迫っています。
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奥の堂交差点を博多駅方面にふり返ると、
6番山笠 恵比須流。
画面ではこれから左側に曲がらないといけませんが、右側に傾いてしまっています。
約1トンの山を男衆が力いっぱいに走らせるため、
推進力はもちろん、絶妙なコントロールが求められます。
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バスの集団。
続いての先頭は宮崎行のスーパーフェニックス。
福岡高速営業所の9912号車(2008年式)。
この便は2号車が宮崎交通、3号車が博多営業所の9494号車(2006年式)での運行でした。
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偏心3列のゆったりした座席から見る、
大博通りの凱旋。。
どんな気分でしょうか・・。
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・・と思いきや、奥の堂交差点で再び抑止。
バスの最前列が山笠見学の特等席に早変わり!
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他の路線車も、信号ではなく山笠停車。
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5番流の千代流れが奥の堂交差点に登場。
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大博通から奥の道を右折して進む千代流。
時速にして約10km程度。
自転車より少し早いぐらい・・と思われる方もあるかもしれませんが、
40人程度の男衆が1トン近い山を動かしながら進む迫力は、速度換算では言い表せない迫力があります。
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奥の堂交差点から呉服町方面。
呉服町ランプ経由の都市高速系統が悠然と進みます。
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6番山笠 恵比須流と、8番山笠 上川端通り流れ。
上川端通流れだけは、
街中を駆ける「舁き山(かきやま)」ではなく、
「飾り山」が街中を走ります。
・・飾り山の高さは約10m。
手前の舁き山と比較した大きさは一目瞭然。
流石に舁き山を同じコースを辿るわけにはいかず、
櫛田神社→国体道路→大博通祇園町→大博通奥の道→冷泉公園→上川端のショートコースです。
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4車線の大博通で見ても大迫力。
信号機や街路樹にぶつからないよう、道の中央を進みます。
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16時50分過ぎ。
大博通りの交通規制解除。
白バイが最後の付き添い。
あまりにも呆気無い、行事の終了も、
山笠の特徴。
あとに残さず、スカッと歯切れの良く、
日常に切り替わります。
・・わずか1時間少々。
短い時間に情熱を凝縮したような行事です。
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交通規制される道路は毎年同じですが、
大博通りの規制方法については毎年若干異なることがあります。
2009年の追い山ならし。
大博通り、東長寺の前から、中央分離帯を挟んで対向車線へ誘導される400番。(甘木営業所所属・5864号車)
当時は中央分離帯からの見学もOKでした。
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土居町付近から明治通りを挟んで海側を望む。
LEDの方向幕が出始めた時の、
テスト導入車の張り紙が見えます。
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7月15日のクライマックス「追い山」での光景。
祇園町から先は、バスも含め完全通行止め。
大博通には大勢の見物客。
・・この写真の撮影時刻は、早朝5時半前です。
追い山に併せ、西鉄電車やJRの臨時便が出るほか、数年前から西鉄バスも市内各地から臨時バスを運行するようになりました。
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ついでに山笠の見どころを数点。。
博多の総鎮守で山笠のスタート地点でもある櫛田神社。
境内を1周する「櫛田入り」が行われます。
その年の1番山笠は、この櫛田入りの途中で
博多に伝わる伝統の祝い唄『博多祝いめでた』を
唄う特権を持ちます。
(他にも「どんたく」や「博多の公式な会議・宴席」で唄われる祝いめでた。これの唄い手に指名されることは、博多で『名士』であることの証とも言えましょう)
観客の手拍子に合わせて境内に響く祝いめでたは、
身震いするほどの感動ものです。
数年前の「追い山ならし」。
プラチナチケット『櫛田神社の桟敷席』に会社の都合でお邪魔することが出来た際の光景。山笠と博多の総鎮守と観客が一体になる瞬間です・・。
★ここ数年の写真を織り交ぜてご紹介します。
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御供所(ごくしょ)通りを疾走する「追い山」。
大博通りから東側へ100mほどの細い一方通行の道路。
寺社仏閣街を貫くこの道を山が駆け抜けます。
ここの特徴は「博多らしい雰囲気」と「迫力」。
狭い道一杯に山が駆け抜ける様は、迫力を通り越して恐怖感すら感じるほど。
山の男衆に激突されることや、水を被ることも。。
お子様連れにはお勧めしませんが、ぜひ一度味わっていただきたいスポットです。
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須崎の追い山の「廻り止め」。
山笠のクライマックス「追い山の」ゴール地点。
日中は高速バスが行きかう昭和通の、ホテルオークラ正面にあります。
画面右側の路地から山が飛び出してきます。
ゴール地点ではいったん止まり、タイムを確認。
時折記録される圧倒的なタイムの時には、その場で自然に『祝いめでた』が唄われることも。
山笠が「動」から「静」に変わる場所です。
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廻り止めに飛び込む千代流。
渾身の力を振り絞ってのラストスパート。
あまりの懸命な走りに、どこからともなく
手拍子が起こされることもあります。
石村満盛堂の2階から、櫛田神社出発からのタイムが掲げられます。
感覚的には30分を切ると「非常に早い」感じです。
・・過去には、2004年に西流による25分58秒という驚異的なタイムが記録されています。
それまで最下位になることも多かった西流が、劇的な変化を遂げた年でした。。
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追い山のゴールの後、各町へ戻る追い山。
昭和通いっぱいに広がった山の関係者、観客からの労い。
朝の6時過ぎにして、感動にあふれる博多の街。
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朝6時半。
追い山を終えた山笠の最後。。
「山崩し」として関係者の手により、バラバラに解体されます。
この時の山の一部を持ち帰ることは関係者によって栄誉にあふれること。山によじ登り1分もかからず、一瞬で元の姿となります。
(最近は、展示などを行うため、山崩しを行わない流れもあるようです)
この潔さも、「熱しやすく冷めやすい」と言われる博多の特徴を表すものの一つでしょうか。
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同じく朝6時半頃。
山が全て出発した櫛田神社では、
山笠で荒ぶった神を鎮める「鎮めの能」が執り行われます。
2〜3年前まではがらんとした境内で黙々と行われていましたが、ここ数年は人気が出たようで、ご覧のような人だかりです。
勇壮な山笠のあと、日常に戻るための大切な儀式。
どなたでも見学できるので、ぜひお勧めです。
朝7時頃、能が終わると、博多山笠は無事の終了を迎え、街は元通り、初夏の朝へと戻り、
何事もなかったかのように、朝の通勤ラッシュがじわり始まります。。
その余韻を感じさせる間を与えないほどの、爽快なまでの呆気なさが、より一層山笠が恋しくなる原因かもしれません。
皆様も、ぜひ来年こそはぜひ博多へ!
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