TOP > バスツアー(福岡バスクルージングクラブ主催ツアー) > 2019.7.13 Fukuoka Bus Cruising Club 第20弾『西工白夜行最終走者』


 

 


 2019年7月13日、バスファンのためのバスツアーより名を改め、
 「FBCC 福岡バスクルージングクラブ)」の第20回ツアーを開催いたしました。

 

 White Night Cruising Anchor(西工白夜行・最終走者)

 わが国のバス事業者において、最高の車輛・フラッグシップがその任にあたる夜行高速バス。
 西鉄バスにおいても、1983年のムーンライト号運行開始以来、夜行バスに用いられる車両は、
 北九州市に本社を置いた西日本車体工業の上級車種が、同社の解散により新規導入が出来なくなるまで
 その大役を任されて参りました。
 今回、ご高配により借りることができたのは、博多営業所所属4012号車。
 西日本車体工業製の西鉄夜行車の中でも、最終導入された車両です。

 ご存じのとおり、導入以来、東京線「はかた号」をはじめ、本州夜行や九州内長距離路線で活躍し、
 西鉄の高速バスネットワークの花形を務め、全国のバスファンからもよく知られる名車。
 導入からまもなく15年(貸切日時点)を迎え、夜行路線の第一線で活躍する事こそなくなりましたが、
 西工夜行車のバトンを最後に受け継いだ「アンカー」の走りを、堪能いただきたく開催しました。

 

博多バスターミナル2階 出発





山笠ムード一色となる7月13日の朝。
博多バスターミナル2階の「バスハイク」乗り場に集う参加者の皆様。
まもなく、堂々のスーパーハイデッカー・4012号車が入線します。
乗り場の使用時間が厳密に区切られているため、迅速に乗り込みます。
なお、営業所標記が「〇高」になっておりますが、貸切日時点では博多営業所の所属車です。
最後に乗り込む事務局メンバー。


博多の総鎮守・櫛田神社





博多バスターミナル出発して間もなく最初の目的地に到着。
博多の総鎮守であり、博多祇園山笠の追い山スタート地点でもある「櫛田神社」です。
博多祇園山笠の本番直前のため、境内への乗り入れができない期間中ではありましたが、
神社の前でフォトランを開催させていただきました。




白い巨体で悠然と進む。
博多を象徴する歴史ある町を背景に、日本最長距離高速バス「はかた号」を撮りたくて、
このフォトランコースをセッティング。これぞ『西鉄』『はかた号』!




冷泉町にある博多祇園山笠「西流」の山小屋をバックに。
オフィス街の中に、悠然と現る伝統的神事。このカオス感も博多の魅力だと思っています。
降りしきる大雨と標柱に苦戦しながら、なんとかシャッターを切った1枚です。


須崎ふ頭岸壁





続いて博多湾岸の須崎ふ頭岸壁へ移動。
雨がいよいよ本降りになってきました。レンズに水滴が・・涙




雨粒すら精悍な西工ボディの引き立て役。
白夜行のモノトーンなボディには、白く濁る雨雲でも良く似合います。




最終年度導入の4011・4012号車は、SD-1型で導入されているため、
西鉄夜行車の特徴だったリア面のでっぱりがありません。




レンズに雨粒が入らないよう、気合を入れて撮影。
路面に映る灯火、この天候でないと撮影できないシーンです。




傘さしで記念撮影をさせていただき、再び車内へ。
雨は雨で独特の光景を楽しめます。
バスは天神北ランプから都市高速に入り、一路北九州方面へ!

九州道→直方PA





車内では主催チーム挨拶、本日の行程のご案内、撮影時やSNS投稿に関する注意事項のご説明、
車内販売のご案内、ご参加の方の紹介と、いつものアナウンスを進めさせていただき、車内は和やかなムードに。
快調なはずの九州道が・・鞍手インターのあたりから突如渋滞に。
バスは予定より少し送れて渋滞を横目に直方パーキングエリアで小休止。




福北ラインのバスが来ないか・・と思っていましたが、なぜかカメラを向けている時には丁度来ない。。
遠賀川を渡った先でトラックの故障車が走行車線をふさいでおり、すぐに快調なクルージングへと戻りました。




トンネル走行中は、まるで夜行車の雰囲気。
三菱ふそうの運転席がとても格好良い!




折角の機会なのでトイレにも立ち寄り。
ダウンライトメインの車内照明が美しい。車内各所で賑やかにバス談義。




車内の座席、ワインレッドをベースにしたモケットを使用した独立3列シート。



雨筋流れる車窓を見入りながら、旅はまだまだ続きます。

関門橋→下関唐戸市場





関門橋を目の前に、九州内最後の休憩地点、めかりPA。
多くの夜行バス路線が休憩のために立ち寄るポイント。
日中の関門橋をバックにバスを撮れる機会はなかなかありません。




しとしとと降り注ぐ雨が、影を落とします。



西鉄のフラッグシップ「白夜行」、いざ関門橋に挑まん!
これも西工夜行車で収めたかった光景。
九州人にとって、関門橋を越える行為はセレモニーのように特別感のあるものです。




関門橋を走行中。水しぶきの中から、下関の市街地が見えます。
車内からもシャッター音が連続して聞こえます!


 

下関唐戸市場(昼食休憩)





バスは下関ICで高速を降り、市街地の唐戸市場で昼食休憩。
なかなか込み合っており、駐車場に入るために一苦労!
日頃から各地夜行路線に乗務される運転士さんの巧みなドライビングテクニックで、奥のバス駐車場へ。
雨にくゆる関門橋を見ながら駐車する白夜行+西鉄観光エアロクィーンの3台梯団。




エアロクィーンの西鉄観光は、今のところグループ会社の西鉄バス二日市のみに在籍しています。
スーパーハイデッカーの観光車3台並びは壮観ですね。。



唐戸市場で各自昼食休憩。大変込み合っておりまして、あちこちの店から美味しいネタを買っては、
立ち食いでいただきました。下関名物のふぐも1貫単位で注文可能なおすすめどころです。


 

関門国道トンネル→門司港駅





下関唐戸市場で愉しんだ後は、本州〜九州を結ぶもう一本の動脈、関門国道トンネル経由でふたたび九州へ。
海底トンネルを通る白夜行。対向車から撮影してみたい。。



関門トンネル、日頃から結構込み合っています。



トンネルを抜けると、そこは門司港レトロ地区。
バスは門司港駅のバスロータリーで一旦皆様を降ろし、フォトランに備えます。
左後方は旧国鉄の建物。シャープな西工車とのコントラストが面白い!




ここで偶然居合わせた数名のバスファンの皆様からカメラを向けていただきました。
参加者や運転士さんのお顔についてぼかしorモザイク対応のお願いを、
とても快く聞いてくださってありがとうございました!

 

( つ づ く )

 

 

 


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