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B高ー街と人との出会いを、もっと気軽に、身近に、頻繁に。新時代高速バスの立役者
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20世紀末、西日本車体工業によって生み出された、
かつてない発想の高速バス、B型高速車
(通称「B高」)。
前面の大型方向幕は、出来る限り路線車と共通化を図った証。 外観こそハイデッカー車に見劣りすれども、ターボ装備のパワフルな走りは高速バスそのもの!
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JRと激しい競争の中で、未だかつて無い価格競争を巻き起こしたバス事業者の次の発想は・・
無駄を徹底的に無くした、低コスト車両。
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低運賃に見合うだけのコストカット車両の誕生は、
高速バス業界の常識を打ち破る冒険であり、 「より安く、より便利」を貪欲に求め続ける乗客に対する、勇気ある提案と挑戦であった。 ・・そんな「B高」のある景色をお送りします。
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B高ーヒストリー
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B高の初号車は3501号車(2000年式)。
運行開始当初は北九州高速営業所に配属され福北ラインで活躍しましたが、すぐに直方営業所に移籍。
福岡〜直方間の高速バスで活躍しました。
▼直方バスセンターを出発する3501号車。
行き先看板には懐かしい物が多数。。
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同じく2000年にはB高量産車が直方営業所に集中配備され、計7台が勢揃い。
あっという間に直方高速線がS型からB高に置き換わりました。
当時は、この路線に行かないと乗れなかったB高。
わざわざB高に乗るためだけに、直方へ行ったりしたものでした。
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現在は飯塚営業所に移籍した初号車。
直線で処理されたパネルラインや、1番目と2番目の窓の間にあるダクトを処理するための窓のないスペース。
初号車でしか見られない特徴です。
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翌2001年、久留米京町と飯塚営業所にB高が増備されます。
久留米〜福岡空港線の一部の車と、飯塚〜直方〜小倉特急の全便がB高に切り替わります。
▼B高で運用される「コスモス号」も存在しました。
飯塚営業所所属の3621号車。直方市街地をショートカットする、特急のさらに速達系統です。
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2002年、行橋営業所と北九州高速営業所に大量のB高が配備され、福北ラインの一部と、福岡〜行橋高速の全便がB高に切り替わります。
現在では第一線をはずれ、高速道路を経由しない赤間急行や、波動車として活躍している世代です(2015年現在)。
▼中谷営業所所属の3707号車。北九州からのヤフオクドーム臨時等で活躍。
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2005年、UDのB高がデビューします。
福北ラインや佐賀高速に配備され、S型の置き換えが着々と進行していた年代です。
導入初年のみ、尿素ではない、通常使用でデビューしています。
・9250号車(佐賀営業所/2005年式)
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2000年代後半にかけ、
UDの尿素B高が続々とデビュー。
福北ラインがB高に染まっていた時期です。
▼砂津で並ぶ兄弟車、9409号車と9410号車。
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大分県の日田所属のB高も登場。
日田〜福岡高速で活躍しています。
ノンストップ系統にも充当されます。
・9532号車(日田東町営業所/2006年式)
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北九州空港はB高天国。
北九州市内各地へ向かう空港リムジンはB高の独壇場。
引っ切り無しにB高が行き来します。
・9416号車(小倉営業所/2006年式)
・3706号車(八幡営業所/2002年式)
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ヤフードームのバス待機場に勢揃いしたB高の波動車軍団。ドームのイベント時にはこのような光景を目にできます。
▼前列
・3730号車 引野口経由、黒崎行
・3707号車 中谷経由 小倉砂津行
・3702号車(回送幕) 久留米行
▼後列
・3706号車 到津経由 小倉砂津行
・3731号車 行橋行
・3501号車 飯塚行
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新製配備が無かった筑豊地区にも、北九州高速や久留米京町からの転属車が続々と押し寄せ、S型を置き換えています。
▼北九州高速から田川に転属した3923号車。
筑豊特急で活躍しています。
撮影場所はお馴染み、田川後藤寺バスセンター出口付近の歩道橋です。
・3923号車(田川営業所/2004年式)
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B高ーフォルム
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博多駅前を疾走する日田高速のB高。
最前列に注目、そこそこリクライニングします。
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視界確保のためか、安全確保のためか、或いはコストの問題か?
初号車から最終号車まで、メトロ窓は守り通されました。
・3502号車量産初号車(直方営業所/2000年式)
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整備を待つB高。
直方営業所の福岡高速で活躍する1台です。
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顔は路線車でも、
役目と性能は高速車。
前面には虫やカケラの衝突した跡がちらほら。
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1見る角度によっては、路線車と見間違うよう。
もし全面窓がB−?仕様であれば、より一層識別は困難に??
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ヤシの木がトレードマーク、
赤間営業所で待機する赤間急行用のB高。
メトロ窓から見える座席は、
意外に高く感じます。
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小雨降りしきる朝の博多駅。
博多営業所から博多BTへ回送される筑豊急行。
・9439号車(田川営業所/2006年式)
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路線車のシルエットに、高速車の車内。
このミスマッチこそB高の魅力か??
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ハイデッカーでは無いとはいえ、下から見上げればそこそこの高さ。
博多営業所に入庫するB高。
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B高ー運転士
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B高を操るプロフェッショナルドライバー。
赤間営業所で仕業を終えたドライバーと、今から発つドライバー。
・・同僚とは、いえ顔を合わせるのは行路上の一瞬のみ。束の間に見せる安堵の表情です。
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夕方の福岡都市高速を疾走するB高。
サイドミラーから見えるのは全長12メートルのロングボディ。
(座席でシートベルトを締めた状態で、ドライバーの方の承諾を得て撮影を行っています)
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県内の道路を行き交うB高のコックピット。
乗客55名の命を預かる両手。
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米町の交差点を右折するB高。
このロングボディ、プロの手にかかってこそ、
真価を発揮します。
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B高のある景色
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小倉砂津で並ぶB高4兄弟。
それまでハイデッカーのS型の巣とも言えた砂津の光景を、一変させた張本人です。
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生憎の雨の中、
朝の博多駅に到着する日田からの福岡行。
今日の行程はまだ始まったばかり。
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シルエットで見るB高。
角を取った優しい曲線と平面で構成されるフェイス。
光りの当たり具合で違った一面を見せます。
・6108号車(北九州高速営業所/2010年式)
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日田バスの整備工場で転籍準備が進められるB高。
まるで飛行機の格納庫のようなレトロな空間と、
UD尿素車のシビリアンテールの組み合わせは、
なかなかのミスマッチ。
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福岡空港の東側道路を走る佐賀営業所のB高速。
全国各地やアジアを中心とした国際線を有する福岡空港。
九州の玄関口の文字通り、近隣の都市と空港を結ぶのもB高の役目。
・5978号車(佐賀営業所/2009年式)
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水もしたたる・・。
福北ラインで活躍する北九州高速営業所所属のB高。
昼休みには砂津で水浴びです。
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日田高速で活躍するうちの1台。
住吉通りから、終点の博多BTに入線。
日田から博多駅まで、空港・天神経由の便では2時間弱。B高を使用する路線としては最長の所要時間となります。
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福北ラインの代表格「なかたに号」。
天神郵便局前で降車を済ませ、天神橋口を左折。
天神高速バスターミナルまでは、
時間帯次第では歩いたほうが早い距離。
乗客も慣れたもので、多くがここで下車。
・9700号車(北九州高速営業所/2007年式)
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五月晴れの下、北九州空港連絡橋を快走!
まるで空に飛びこんでゆくかのような光景です。
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B高の一日(早朝〜深夜)
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■6:00 小倉砂津
朝を迎えた小倉の市街地。
工業都市「北九州」の朝は早い。
北九州空港行のリムジンが動き出す。
窓には雲越しに見る朝の光。
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■7:00 博多駅前
車の少ない日曜日の早朝、日田からの早朝便が到着。
乗客の姿はまばら。
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■9:00 天神橋口交差点
朝のラッシュが一息ついた天神。
各地からのB高が天神を行き交う時間帯。
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■10:00 福岡都市高速 千鳥橋JCT
北へ南へ、県内各都市を結ぶB高が都市高速を闊歩する。
上の2台は、天神か福岡空港から北九州・赤間方面へ向かう便か?
手前は天神北ランプから太宰府インター経由で日田か佐賀へ向かう便。
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■12:00
天神(渡辺通)
福岡高速営業所から天神高速バスターミナルへ回送される、福岡〜下関線のB高。
比較的のんびりとし始める時間帯。
ちなみに写真は、5台しかいない尿素B高の初期型。
尿素搭載ながら、直結エアコンではない少数派。
・9380号車(北九州高速営業所/2005年式)
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■14:00 北九州空港
到着便を待つ北九州空港リムジン。
午後のまったりとした時間。
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■15:00
直方営業所
北九州と直方の間にそびえる金剛山や福智山を望む直方営業所。
福岡〜直方高速の車がのんびり昼寝中。
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■16:00 福岡都市高速
天神までのラストスパートを走る佐賀からの「わかくす号」。
尿素らしく力強い走り。
・9921号車(佐賀営業所/2008年式)
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■17:00 天神高速バスターミナル待機場
夕方ラッシュが始まる。
通勤通学路線として旺盛な需要を誇る福北ライン。
乗り場には長い列ができ始める時間帯。
北九州高速営業所のB高が、颯爽と乗り場へ向かう。
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■17:30
北九州高速営業所
夕方ラッシュで高速車も出払い気味の小倉砂津。
福北ラインのB高がひっきりなしに到着しては、
しばしの休息の後、発っていく。
この連続が行われることこそ、
日本一の本数を誇る高速路線の証。
・9916号車(北九州高速営業所/2008年式)
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■18:00 国道201号線バイパス(篠栗付近)
夕日を浴びて福岡へ向かう筑豊特急。
八木山を抜けて福岡都市圏に入ったところ。。
往路の車内はまばら。
しかし復路にはたくさんの通勤客を乗せて同じ通い路を筑豊へ向かう。
・3625号車(飯塚営業所/2001年式)
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■19:00 福岡都市高速
天神北ランプから都市高速に入った佐賀行。
水を得たように加速する、佐賀行の「わかくす号」。
残照の中、本領を発揮する。
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■20:00
天神高速バスターミナル進入路(新川橋)
日の暮れた天神南。
ヘッドライトを照らしたB高が、
鋭くカーブを切りながらバスセンターへと入線。
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■20:30
天神高速バスターミナル進入路(新川橋)
九州各地への高速バスを率いて、
天神バスセンターを出発する赤間急行、B型。
このあと都市高速までの市内停留所に停車するも、既に前方を中心になかなかの席の埋まり具合。
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■20:30
天神高速バスターミナル進入路(新川橋)
寛げる車内。
土日のこの時間帯は、買い物客やレジャー帰りの乗客が多数を占める印象。
今日過ごした素敵な休日を、車内で思い起こしているのか?
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■21:00
小倉砂津
24時間空港である北九州空港へのリムジンバス。
出発までの待機中。
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■21:00
小倉砂津(北九州高速営業所)
一日の汚れを落とすB高。
ウォーターカーテン越しに、暗闇の中にヘッドライトや車内の光が映える。
夜のB高の明るさ、視認性の高さは、
高速車の中できっとナンバーワン。
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■21:00
天神高速バスターミナル待機場
21時を過ぎた天神。
各地へ向かうB高で、待機場は混雑気味。
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■22:00
小倉駅前
人通りも少なくなった日曜日の夜。
小倉駅前から福岡行の便が静かに滑り出す。
福岡の到着は23時半ごろ。
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■23:30
天神高速バスターミナル
バスも少なくなったターミナル。
B高の姿はまだ消えることはない。
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S型からの「グレードダウン」と叩かれ、
福北ラインから追い出された不運のデビュー。
その逆風をものともせず、
利便性とコストパフォーマンスで
西鉄バスのスタンダートを作り上げました。
コスト上昇分を運賃の値上げでカバーする、
既存の高速バス経営の手法を打ち破り、ツアーバスをはじめとする、高速バスの新時代へ舵を切った最初の存在かもしれません。
決して華やかではなく、路線バスのように日常にあふれた、なかなか注目されることの無いポジション。
けれど、もっと気軽に、頻繁に。
街へ行く、人に会う、楽しみを見つけに行く。
B高のレゾンデートル(存在意義)は、私たちの生活のすぐそばにありました。。
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