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 西鉄高速バス

西日本では大規模なネットワークを展開する西鉄バスの高速バス路線。

路線数では近年縮小傾向が続いていますが、一方本数の面では日本最大級の頻度を誇る濃密さ!

 

九州のハイウェイネットワークで活躍する、短距離高速バス路線の幕達です。

 

資料提供:Bus field様

佐  賀  方  面

わかくす号(福岡・福岡空港〜佐賀)

福岡と佐賀を結ぶ高速バス、わかくす号。

一時はJR特急の値下げや増発で、減便傾向が続いていましたが、天神BCの開業や都市高速の九州自動車道直結を機に勢いを取り戻しました。

 

ノンストップ・高速・福岡空港高速の大きく3本立てです。

(路線解説は、リンク先の「こちら」がお詳しいです)

 

(上)今は無きノンストップ。高速金立に停車するようになった頃からでしょうか?「高速」に格下げされてしまいました。

以前は天神便と空港便が混在していました。整理された後も、朝上り一便だけ佐賀→福岡空港→博多→天神便が残っていました。

(現在は空港終点→(回送)→天神待機。佐賀行き朝下り初便)

1997年2月末の時刻表によると、上りのみ佐賀→吉野ヶ里→空港→天神・博多駅便が存在したようです。今回、わかくす博多駅直通が残っていた唯一の幕です。

(左)福岡空港高速の幕。国際線ターミナル延伸前と、延伸後に追加された幕です。

(右)わかくすのスーパーノンストップ便の幕。記憶や記録に見あたらないのですが、実在したのでしょうか?

【お弁当箱サイズ・・S型旧グリルサイズの幕】

 

佐賀営業所の高速車で、S型旧グリルサイズの幕もありました。縦寸法が大きい分、迫力の行先表示です。

 

(左)ノンストップ系統は3コマ入り。

(右)各停便。吉野ケ里経由で福岡都心直通系統が残っていた頃のもののようです。

 

(下)ド迫力の福岡空港表示が特徴的です。

交換で頂戴した幕です。佐賀の新しい路線が切り接ぎされています。

土日祝日運行の、鳥栖プレミアムアウトレット〜福岡線。至ってシンプルです。

 

下は最近延長された、佐賀城本丸行きのわかくす号。

お城行きの高速バス、個人的に格好よいイメージがあります(笑)

福  岡  南  部  方  面

福 岡 〜 山 鹿 高 速

 

 

福岡と熊本県北部の山鹿市を結んでいた「やまが号」の幕です。

山鹿と福岡を結ぶ高速バスは、2007年の一時期に試験運行されましたが、コレとは全く別物です。

 

登場時から減便を重ね、末期は2往復が季節運行されていました。

末期のダイヤも山鹿からの利用を前提にしたもので、福岡からはちょっと利用しにくい滞在時間でした。

 

 

福岡空港〜久留米(〜八女) 高速

福岡空港と県南の主要都市、久留米を結ぶ路線です。

1時間を切る所要時間と比較的短時間で、「西鉄天神大牟田線orJR鹿児島本線+福岡市営地下鉄」の鉄道経路と競合する路線です。

運賃・所要時間共に鉄道利用の方に軍配が上がりますが、乗り換え無し&多頻度運行の利便性で、バスも戦っています。

 

 

(左)B型高速車の前幕です。

大型路線車の前幕と同じサイズのため、大変に大きいです。

右端にチョコんと書かれた「高速」。やっぱり見慣れません。

(左)

基本は福岡空港〜久留米ですが、一部の運用を八女営業所が持っていたことから、久留米経由の八女発着の便も運行されていました。最後の快速コマは、久留米以南で使っていたのでしょうか?

 

(右)久留米高速に、大牟田荒尾高速に、佐賀発着のわかくす号まで登載されたナゾの幕。県南の3営業所の高速路線の共通用でしょうか??

お詳しい方の説によると、2000年前後の業務委託と関係があるのではないか?とのことです。

福岡空港〜大牟田・荒尾(三井グリーンランド) 高速バス

荒尾・大牟田発着の唯一の高速バスとなってしまった福岡空港アクセスバス。運行開始当初より路線も、本数もさほど変化無くやってきたようですが、

近年、福岡空港国際線ターミナルへの延伸や、荒尾から先、熊本の「ディズニーランド」的存在のグリーンランドへの延伸も行われました。

 

写真は西鉄エージェンシーが幕製造を終了した後に作成された、通称「新フォント」幕。今までのと若干違うフォントや配置が特徴的です。新しくてキレイですが、少し違和感も・・。

 

(右)お馴染みの旧フォントバージョンです。

北  九  州  発  着  路  線

北九州市内〜北九州空港 エアポートバス

2006年に完成した北九州空港(新空港)へ向け、北九州各地からエアポートバスが新設されます。

その運行開始当時の幕です。

 

(左)エアポートバス用に、B高車が大量投入されます。迫力のB高前幕です。

(右)後幕サイズのものです。

 

現行タイプと異なり、ノンストップ系統や中谷経由の幕がない代わりに、今では無き行き先が見られます。

小倉駅から先は、再び都市高速に乗り戸畑駅・若松駅まで運行される便がありました。また黒崎系統は北九州市営バスとの共同運行→市営バス撤退などの動きで、現在は折尾・ひびき学園都市方面まで運行されています。下関方面も残念ながら路線撤退となりました。

久  留  米  発  着  路  線

西鉄久留米〜佐賀 特急バス 『江見特急線』

久留米と佐賀を結んでいた、45番の特急系統、通称「江見特急」。

クリークの広がる筑後平野の田畑の中を疾走する路線です。

のどかな景色の中、信号のない片側一車線の道を突っ走り、所々の集落で乗客を拾っていく様子は、まるで「大陸横断バス」のようで、とても風情がありました。

残念ながら、2011年春に廃止されました。

 

 

(左・中)佐賀高速車に登載されている幕。

3台の専用車で運用されていましたが、幕自体は佐賀〜福岡高速と共通のもののようです。

(左)京町営業所の高速車に登載されていた幕。

佐賀側が、第二合同庁舎(西鉄佐賀営業所)まで延長される前、バスセンター終点だった頃の、古い幕です。

 

 

(中)S型旧グリルの幕です。

寸法が大きいだけで、基本的な表記は変わりません。

 

(左)鳥栖営業所で販売された幕です。

なぜか路線車の室内幕に江見特急のコマが入っています!高速車限定運用の路線なはずですが、こんな運用が実在したのでしょうか・・?

路線車での特急運用など、この路線に限らず聞いたことがありません。

福岡〜杷木・浮羽・吉井 高速バス

1989年頃の開設、1992年頃まで運行だったでしょうか??

吉井と福岡を結ぶ高速バスが一日6往復程度運行されていました。

 

途中、「浮羽〜吉井〜甘木〜」経由から、「吉井〜浮羽〜杷木〜」の経路に変更されていますが、この幕は経路変更後の末期のものです。

当時、吉井営業所の青高速車が博多駅交通センターにまで足を伸ばしていました。

久留米〜日田・杖立 高速バス

これも1990年代初めの、ごく短期間だけ運行されていた路線のようです。

直接目にしたことはないのですが、この当時の西鉄高速バス時刻表に掲載はされていました。

 

久留米〜日田間の便が6往復、久留米〜日田〜杖立の便が1往復走っていたようです。

(末期は杖立便のみが残っていたようです・・)

 

吉井営業所の幕販売の際に、入手できた物です。

 そ の 他 高 速 路 線

(左)2000年のゴールデンウィークに発生した西鉄バスバスジャック事件以降、テロ発生時や災害等の緊急時対策がバスにも施されるようになりました。

 

西鉄の高速バスに登載される110番通報を呼びかける方向幕です。車両後方を走る一般車や目撃者に対し、PRできる仕様になっています。 

・・幸い、コレを表示して走るバスを見たことはありません。

 

(右)佐賀の高速バスの一部には、「福岡ドーム」が「ヤフードーム」に改名した後に作られた幕が存在します。

黄色ベースなのは偶然か?それともチームカラーを意識したものか? いずれにしろ良い味を出している幕です。

 

九州北部に密なネットワークを形成する西鉄の短距離高速バス。

今でも現役でこれらの幕を使用している車もあるようです。