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次から次に販売が相次ぐ西鉄バスの方向幕。

相変わらず、私達コレクターにとっては、幸せな毎日が続いております(笑)

 

福岡地区の営業所では、度重なる販売会のおかげでほぼ全滅に近い状況と思われる西鉄バスの方向幕(の廃品)。

闘いの舞台(=販売会)は、北九州や筑後地区に移りつつあります。

 

また、「集める」から、「機械に付ける」「動かす」「光らせる」といった『各人の工夫でどう楽しむか』についても、

最近ようやく着手を始めました。

 

大量の方向幕と機械に包囲され、ますます怪しい状況になりつつ自部屋の近況も含め、お伝えいたします。

 

▼営業所の片隅で販売を待つ方向幕 

 

【注意1】販売会は、期日限定&売切御免で行われました。執筆時点で販売が終了しているものがほとんどです。

販売の状況について、営業所へお電話にて問い合わせをされるのはお控え頂いた方がよろしいかと思います。

 

【注意2】方向幕巻き取り機の電動化等について、方法を誤ると機械の破損や火災の原因ともなります。

各自の自己責任においてお楽しみ下さい。また未成年の方は必ず保護者の指導のもとで操作を行ってください。

 

2010年秋 佐賀バスセンターバス祭り


例年バスの日に併せて開催される佐賀バスセンターのバス祭り。

西鉄だけでなく、佐賀市営・祐徳バス・昭和自動車の共同開催で行われています。

 

2010年は、各社部品を持ち寄っての即売会が行われました。

 

(左)朝、荷台に巻き取り機を積んだ軽トラがバスセンターに到着!

 

(右)荷台には方向幕や巻き取り機、またハンドルの廃品まで。

 

『廃部品は売れる!』

西鉄バスの現場では、そう実感されつつあるのでしょうか。

私らマニアのハートと財布を直撃するイベントを各地で開催していただいておりますが・・。

 

他の各社からも壮絶な廃品がやって来ました。

 

(左)祐徳自動車の廃品幕がてんこ盛り!

 

(右)昭和自動車からは控えめながらも素晴らしい物が!

方向幕は10本にも満たない数でしたが、販売開始5分程で完売するほどの人気ぶり。・・但し、そのうちほとんどは我が家へ(笑)

 

(左)現役の方向幕車(大川営業所)の手前には、今から販売される幕の山、山!

 

(右)バリエーションにとんだ品揃え。

方向幕だけでなく、テープ、古い制服、制帽、運転席の機械、運賃箱、運賃モニターなど、バラエティに富んだ物品が一同に会しました。

 

大量のご出品を頂いた祐徳自動車の方はもちろん、昭和自動車や佐賀市営コーナーも充実のイベント。今後の展開も期待しております!

 

また、コチラがメインだと思いますが、試乗会や地域の物産販売も非常に盛況ながら行われました。

 

各社の試乗会。エース級の車が勢揃い。壮観な眺めでした。

(左)昭和自動車からは新車のセレガ!この頃乗車ホームでは子供とお父さんが押し寄せていました(笑)

(右)西鉄からはもちろんこの車、「はかた号」。

 

朝一の試乗便から家族連れが殺到!もし空きが乗ってみようかと思いましたが、残念ながらあまりの人気ぶりに断念せざるを得ませんでした。

 

人気殺到佐賀イベント。これからも楽しみにしております。

 

 

 北九州地区での販売 (2010秋・2011正月)


北九州地区でも方向幕販売の開催が始まりました。

場所は、西鉄バス北九州本社や小倉営業所に隣接する商業施設、「チャチャタウン」。

 

(左)観覧車からは小倉営業所&北九州高速営業所が一望できるはずですが・・。

 

(右)販売に向けて保管中の幕。

北九州市内の営業所から集結した幕、幕、幕!

「香月」の張り紙が見えます。

200本はあったのはないでしょうか?

 

 

販売を前に、下見。

 

(左)段ボールに納められた幕。

タグからは「福岡〜北九州高速」の文字。

福北ラインの幕も販売されました。

 

(右)壮絶な数。恒見や湯川、浅野はあまりの大量ぶりに売れ残りが発生するほどでした。

(左)販売開始!

集まったのは100名越。

台車に入れられた方向幕達。

みるみる無くなっていきます。

 

(右)販売中に、突然大粒の雨が!

残暑の熱気に、幕販売の熱気が輪をかけたのでしょうか(笑)

西鉄バス北九州やチャチャタウンの方の迅速な対応により、人も幕も濡れずにすみました。

雨上がりを待って販売再開。

 

2010年10月の鉄道の日。

西鉄天神大牟田線では2000形列車がファイナルランを飾ることになっていました。

・・珍しく列車でも撮りに行こうかと考えていた矢先、

 

『北九州でプレスリリース無しの幕販売会が行われる!』との緊急連絡が(笑)

 

場所はJR陣原駅前ロータリー。まさかここで?

陣原駅開業周年記念の地域のお祭りで、西鉄ブースが設けられ、しっかり販売されていました。

(一部の地域住民向けのチラシには、西鉄が出店することも明記されていた模様です。)

おかげさまで、それまで本数が余り出ていなかった門司営業所の幕をまとまった数購入することが出来ました!

 

また意外だったのは、お祭りに来ていた女の子や、福祉施設を経営されるという方が「地名に想いを馳せていただくために」と言う理由で幕を購入されていたこと。売り方によっては裾野が広がる物なんでしょうか。

 

・・それにしても恐るべしは、コレクター間の情報網。

続々と情報が流れ、昼前には皆様が到着。かなりの品薄状態になっていました。

 

2011年正月の、第二回目のチャチャタウン販売。

幕本数は優に300本は越えていたかと思います。

 

また内容が素晴らしいものばかり・・。

 

しかし、どうもチャチャタウン販売とはご縁がよろしくないのか?

順番は比較的速い方だったのですが、良い物を発見できずに後の方々が、続々レアものを発掘されていらっしゃいました(泣)

 

購入量では非常に満足(後に財布を見て少し後悔)でした!

 

 

  福岡地区での販売会


他地区と比べて、いち早く幕販売イベントのイベントがなされていた福岡地区。

流石に市内の多くの営業所で「売り尽くし」の状況となっているようで、販売会自体が減りつつあります。

 

(左)昨年度は1ヶ月間毎週末に、各日違う営業所の幕販売が行われ、関東・中部方面のコレクターの方にとっては「週末は福岡で」という決まり文句が定着していたようです。

今年度、流石に幕の在庫はないと言うことでしたが、バスの日にはイベントが行われました!

 

(右)販売品目は、西鉄のレストランシップ「マリエラ」で使われていたフルコースの中古の食器関係!マリエラのカモメマークの入ったプレート類も良いですが、一番人気はライオンズマーク入りのコーヒーカップ。

西鉄グランドホテルに、古くは西鉄ライオンズ!しっかり食卓で使っております。

 

 

秋の福岡流通センター祭りでは、西鉄ブースが出展され、

「ぐりーん」の展示やクイズイベント、そして幕販売が行われました。

 

さすがに福岡地区の物はさほど多くはありませんでしたが、東区方面の営業所のものが中心で、満足のイベントでした。

   買った後のコレクション・・どう楽しむか?


販売された営業所は限られる物の、案内テープも随分な数が集まりました。

前編でご紹介したデッキで再生して楽しんでおります。

 

高速バス(福岡-日田)のテープも嬉しいことに手に入れることが出来たのですが、『車内設備のご案内』など、懐かしさがこみ上げてきます。

 

テープの整理には、西工見学ツアーで購入したコンテナ(小)が大活躍!

 

せっかく幕を集めたのなら、機械に取り付けてクルクル回したいという衝動に駆られ、おかげさまで巻き取り機も各種手にすることができました。

 

(左)後幕の巻き取り機。汚れも少ない美品をお譲り頂きました。下にはキャスターを付けて、部屋の中を自由に移動できるようにしています。

また配線の方法や指令機の操作もお教えいただき、念願の電動化にも成功いたしました。ありがとうございます!

 

(下)後幕の幕を取替中。芯棒ごと入れ替えるのが正しいやり方なのですが、芯棒付けっぱなしの幕保管は、我が家においては危険かつ場所を取ると判断。幕だけ巻き取って保管しています。 

 

 

   THE 巻き取り機 前幕


バスの方向幕で、一番好きな部分はどこですか?

 

場所も取らずコレクションが比較的容易な後幕。

表示面積の大きさと独自の表記に目が行く横幕。

・・いずれも好きなのですが、自分の一番は、『バスの顔』となる大型車の前幕でした。

 

さる営業所の販売会で、念願の1台購入。

しかしネックはこのデカさ。後の後幕巻き取り機が小さく見えるほど。全長は大人の背丈(約1m70cm弱)。部屋の模様替えを実施して、かろうじて置き場所を確保しました。

(左)前幕の交換や巻き取りは、慣れないと一苦労です。

 

(右)芯棒には「中央を1点止めせよ」との注意書き。

個人的には、粘着力の強さと、跡の残らなさの点から、マスキングテープをお勧めします。

(左)巻き取りには手動のスイッチが付いています。操作盤がなくとも、このスイッチで幕の電動化はOK!

・・と言いたいところですが、一度操作盤で幕を動かしてみると、やみつきになって、これでは物足りないように思ってしまうようになりました(笑)

 

(右)幕を装着中。下からくぐらせて、上の芯棒に取り付ける途中です。

(左)上の芯棒に固定しました。あとは残りの部分を手動スイッチで巻き取っていくだけ。

 

(右)肝心のバーコード部分。汚れが酷いと、たまに誤作動を起こすそうです。

この巻き取り機の命と言えるモーター。

巻き取り機コレクターの皆様に教えていただいたのですが、モーターには実は数タイプが存在し、停止の際のギミックや作動音がことなるとのこと。

 

(左)実は上で購入した前幕についていたモーターは、作動時に非常に大きな音を発するタイプ。昼はともかく、夜のこの住宅事情では動作をためらわれる音量でした。

防音シートやウレタン、ゴムマットなどの対策を施したのですが、あまり変化も見られず・・

 

(右)そんな時、さるコレクターの方から、静音型のモーターをお譲りいただくことが出来ました。

(左)早速モーターの取替工事。

モーターを取り外した状態です。

 

(右)そして静音型モーターを代わりに取り付け、再び結線。

とても静かな音量!

おかげさまで、夜でも前幕の巻き取りを遠慮無く楽しむことが出来るようになりました。

 

(巻き取り機コレクターの大御所の方のおかげです。ありがとうございました)

 

 

       THE 巻き取り機 横幕


さる県内の幕コレクターのお家におじゃました際、応接間に立てかけてあった横幕の巻き取り機。

額縁に入った絵画のようだ・・(笑)。それまではあまり魅力を感じなかった横幕でしたが、機械に取り付けられたのを見て、一気に虜になりました。

 

ただ「安定が悪い」ということを聞いてためらっていたのですが、Bus-Fieldさんのご支援もあり、機械をお譲りいただきました。

 

(左)やっぱり色幕!本当に絵のようです。

(右)高さと幅は結構あるのですが、奥行きが意外となく、薄い長方形の箱。しかも底部は面積が少ないデザイン。立てかけるにも、これでは安定も悪いはずです。

 

 (左)しかし迫力と美しさは、幕の部位の中でも一番だと思っています(個人的に)。

 

(右)狭い部屋なもので、置き場所に苦戦しています。

その結果、作り付けの机の下へ。

2センチずれると、奥にある外界とのドアが開かなくなります(笑)。

 

また転倒防止のため、若干ナナメにした上に、前からは高さの低い棚(右手側)でガッチリガード!

おかげで棚を避けないと横幕を見ることが出来ない残念な状況。本格的に幕と巻き取り機を楽しむなら、広い家を建てなければならない!と痛感しました。

 

     THE 幕の切り接ぎ


方向幕を電動で動かすようになって思うこと。

 

「幕の交換が面倒だ・・」

 

そこで中途半端な切り幕や、短い幕同士をくっつけて、長い1本に仕上げることを始めました。

 

(左)土井営業所の後幕。切り幕として販売された幕。様々なコレクターの皆様が分散して保有していた物を、交換等で譲り受け、元の1本に復元してみました。おかげさまです。テープで留める前の最終位置あわせ。

 

(右)逆に損傷の大きなコマは泣く泣く切り落とすことも。

 

(左)切り接ぎに使う道具。

長い金属定規、カッター(微修正用のはさみ)、接着用のテープ。

本来は「セメダインテープ」と呼ばれる、非常に接着力が強く耐久性に優れた透明テープを使うのですが、取扱が難しいのが弱点!

そこで匿名課長様の勧めもあり、メンディングテープを使用しています。

 

(右)お譲りいただいた香月幕も、キレイに1本につなぎ合わせることが出来ました。ありがとうございます。

 

・・切り接ぎを行ったときの弱点は、バーコードのズレ。

番号が重複する幕通しをそのままつなぎ合わせると、途中読み取りエラーが生じてしまいます。

 

折角ならば、バーコードを番号順にやり直して、スムーズに指令機で楽しみたい・・。ECDC様のご助言により、バーコードの解読と加工に成功しました。

 

(左)最初はマジックで書き足すだけで良いのでは?と思っていたのですが、どうも読み込んでくれない。そこで余分なコマのバーコードを加工材料として活用することにしました、

 

(右)一部を切り取って、正順のものを切り足したりも・・。

 

(左)切り接ぎの際に、バーコードが欠けてしまったり、本来の数より少なくなってしまう事態も生じます。

 

(右)そこで上で紹介したバーコードの片をセメダインテープやメンディングテープで貼り付けています。

・・試しに等間隔では無く、まばらな間隔で貼り付けてみたのですが、スムーズに読み取ってくれました。

 

*電動化した巻き取り機の作動の様子を、

YouTubeで公開しています。お暇つぶしに、一人酒の肴に、ご活用下さい。

 

      電気を灯そう!


西鉄バスの方向幕コレクターの先輩方より、

 

「電気が点くとイイですよ!!グッと来ます」

 

とよく聞かせて頂きました。

本当か?なんて半信半疑でしたが、試しにやってみました。

 

(左)ビフォー。

 

(右)アフター。これはいい!!

(左)本来の蛍光灯を点灯させる技術力の不足と、九州でも省エネの必要性があるとのことで、

最近流行の蛍光灯タイプのLED電球を新たに取り付けています。

 

(右)電気を点けたまま回すと、これまた良い景色です(笑)

 

子供の頃、バスにあこがれを抱いたきっかけは、くるくる回る方向幕でした。

 

その方向幕が、まさか自室で、電気を点けて回っている。夢のような光景です。

 

(左)夕暮れの自室。方向幕の電気を点けて一杯楽しむ。至福の時間です。

 

(右)就寝時、枕元を照らすのは方向幕の明かり。

いい夢が見れそうです(笑) 

 

(下)前幕の巻き取り機も明かりを楽しめるように。

前幕のBOXがありません(置き場所もありません)ので、後の壁にLED蛍光灯を取り付けた「なんちゃってタイプ」です。

影が出来てしまっている部分については、今後の宿題です。

 

(右)部屋を照らす方向幕達。

仕事帰った後は、部屋の電気を消してこの明かりだけの状態で楽しんでいます。 

 

与えられた物をコレクト(買い集める)する状態から、カスタマイズ(自分なりに加工・工夫する)楽しみへ。

おかげでまで方向幕趣味も、さらなる世界へと進みつつあります。

(もう戻れない世界に来てしまったと言い換えることもできますが・・)

 

そににしても、西鉄方向幕コレクターの先輩方には、ただ感服するのみです。

 

玄関を開けると目前に広がる、色とりどりの幕を装着した前幕巻き取り機ビルディング。

趣味部屋に築かれた巻き取り機ピラミッド(30機以上?)。

応接間の最深部のシンボリックマシーン。

地震対策が施された棚にキレイに整列。

床の間に並べられ、整備を待つ方向幕の巻物達。

 

・・それぞれのアイディアで、方向幕を楽しんでいらっしゃいます。

是非このページも掲載されていただきたいところですが・・(笑)

 


 

そんな先輩方からの教えは「電気にはくれぐれも気をつけろ」。

巻き取り機のBOXが煙を噴いたり、妙な音と共にショートし肝心な部分が壊れたり。

自分も恥ずかしながら操作盤のロムを一度ダメにしてしまっています。

 

安全には十分留意した上で、楽しみたいものです。

 

方向幕販売会でお会いできた皆様と、技術指導を頂いた先輩方に、心より感謝いたします。

特に、プロの技術でご指導・ご助言を頂きましたBus-Field様には、この場を借りて心より御礼申し上げます。